バーミヤン遺跡は、アフガニスタンの中央部を東西に走るヒンドゥークシュ山脈の中にあります。この地域は、古くからユーラシア各地の文化が行き交う「文明の字路」とも呼ばれています。渓谷の崖に多くの石窟が掘られ、その中に東西二体の大仏がそびえていました。大仏の周囲壁面には「太陽神」と「弥勒」の姿が描かれていました。
本展覧会は、東西二体の大仏を原点とする太陽神と弥勒の世界に迫り、特に「未来仏」である弥勒信仰の流れを、インド・ガンダーラの彫刻と日本の法隆寺など奈良の古寺をはじめ各所に伝わる仏像、仏画等の名品でたどります。
バーミヤンの大仏と壁画は、2001 年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって破壊されてしまいましたが、破壊以前に行われた調査時のスケッチと写真によって、このたび壁画の描き起こし図が新たに完成しましたので、東京にて初公開いたします。
バーミヤン遺跡とは
バーミヤン遺跡は、アフガニスタンの首都・カーブルから西北西に約120㎞、標高2500mの高地にあります。約1.3㎞にわたる崖には、東西に高さ38mの「東大仏」と高さ55mの「西大仏」がそびえ立ち、800 近い石窟群が掘られていました。また、バーミヤンの地は、6 世紀頃から交通の要所となり、多様な人々や文化が行き交い独自の文化が生まれ、「文明の十字路」とも称されています。
展覧会名| 特別展 文明の十字路
バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ―ガンダーラから日本へ―
Special Exhibition: The Crossroads of Civilization
The Bamiyan Giant Buddhas
Sun God and Maitreya Beliefs from Gandhara to Japan
会 期| 2024年9月14日(土)〜 11月12日(火)※会期中、展示替えをおこないます。
開館時間| 10:00 〜17:00(入館は16:30 まで)
休 館 日| 9月24日(火)、9月30日(月)、10月7日(月)、10月15日(火)、10月21日(月)、10月28日(月)、11月5日(火) 主 催| 三井記念美術館
入 館 料| 一般 1,500(1,300)円/大学・高校生 1,000(900)円/中学生以下無料
※ 70歳以上の方は 1,200 円(要証明)。
※ 20名様以上の団体の方は( )内割引料金となります。
※ リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2 回目以降は( )内割引料金となります。
※ 障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)。
会 場| 三井記念美術館[〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1三井本館7 階]
東京メトロ銀座線「三越前」駅A7出口徒歩1分/
東京メトロ半蔵門線「三越前」駅徒歩3分A7出口徒歩1分/
東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅B9出口徒歩4分/
メトロリンク日本橋(無料巡回バス)乗降所「三井記念美術館」徒歩1分
特別講演会| 2024 年10月5日(土) 13:00 ~ 16:20(予定)
「ガンダーラからバーミヤンへ
―釈迦・転輪聖王・太陽神ミスラ・弥勒の信仰と美術―」
講師:宮治 昭 氏(名古屋大学名誉教授)
「日本の弥勒信仰と仏画」
講師:有賀 祥隆 氏(東北大学名誉教授)
会場: 野村コンファレンスプラザ日本橋・5階大ホール
(東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビル[YUITO]5階)
※事前申し込み要。申し込み方法など詳細については、三井記念美術館ホームページをご覧ください。
音声ガイド| 音声ガイドでわかりやすく解説いたします(日本語のみ、貸出料700円)。
ナビゲーター 保志 総一朗 氏(声優・歌手)
企画・制作:株式会社カセットミュージアム
* 開催内容を変更する場合がありますので、最新の情報は、三井記念美術館ホームページまたはハローダイヤルにてご確認ください。また、展示室内の混雑を避けるため入場制限を行う場合があります。
<三井記念美術館 / Mitsui Memorial Museum>
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町 2-1-1 三井本館 7 階
お問い合わせ | 050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト | https://www.mitsui-museum.jp
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